あるものを活かすという選択

かつてホタテの貝殻は、ほとんどが「産業廃棄物」として扱われていました。出荷後、身を取り出された殻はそのまま廃棄され、年間15万トン以上が海へ流されていた時期もあります。その結果、害虫や害鳥の繁殖、土壌汚染、さらには海中生態系への悪影響など、深刻な環境問題を引き起こしました。


近年では活用の道も少しずつ広がり、洗浄剤や化粧品、食品添加物などに利用されるようになりました。しかし、従来製品に埋もれて認知が十分でないこと、そして依然として多くの貝殻が未活用のままである現状があります。私たちは、この貝殻を、暮らしを支える力へ変えることを選びました。618scallop powder は、その答えのひとつです。

製品化への歩み

「ホタテパウダー」が世に出てから、まだ20年ほど。歴史が浅いため正しい情報が広まりにくく、誤解やネガティブな印象が先行することも少なくありません。私たちは、このパウダーに出会い、実際に使う中でその可能性に魅了され、2015年から情報収集と実証を続けてきました。専門機関とも協力し、正しい知識と使い方を届けたい、そんな想いを元に活動しています。


2019年6月、 618scallop powder を発売。まだ道の途中ですが、同じ志を持つ人々との出会いに支えられ、多くの方々から応援をいただけるようになりました。これからも 「正しく、まっすぐに伝える」 をポリシーに、暮らしと環境に役立つ力を広げていきます。

日本で最も多いのはホタテ

意外に思われるかもしれませんが、日本で最も出荷量が多い貝はホタテです。

2020年の農林水産省データでは、あわび類669トン、さざえ4,609トン、あさり類4,305トン、その他の貝類26,807トンに対し、ホタテ貝は 34万6,013トンと、桁違いです。洗浄用の貝殻パウダーは、牡蠣パウダーやホッキ貝パウダーもありますが、牡蠣は他の貝殻と混合されることが多く、除菌力はホタテに及びません。ホッキ貝パウダーは、より強いアルカリ性を持つ場合もありますが、日常使いにもっともバランスよく適しているのはホタテです。

私たちのポリシー

品質に関して

☑︎放射線試験クリアのホタテ貝殻のみ使用

☑︎食品添加物製造業許可を取得した工場で製造

☑︎食品添加物グレードの最高品質

☑︎細菌より細かい、0.8ミクロン以下の業界最小の粒子サイズ

製造工程に関して

☑︎焼成には自然電力を利用

☑︎環境負荷を抑えるため、焼成以外はすべて手作業

カスタマーサービス

☑︎専用サポート体制を設置

☑︎単なる売買ではなく、人と人との持続的な信頼関係を大切に

☑︎InstagramなどSNSを通じて正しい情報を発信

☑︎お客様を「仲間」と捉え、ともに地球課題に取り組みます