改めて。マイクロプラスチックとは。

マイクロプラスチックは限りなく小さい微小なプラスチックの事です。

マイクロプラスチックの大きさに関して公式の定義はありませんが、多くの場合5mm(ミリメートル)以下のプラスチック粒子を指します。


マイクロプラスチックと聞くと、ペットボトルやレジ袋などのプラスティック製品を思い浮かべるかと思いますが、これらはマイクロプラスチックには含まれません。


単位におけるマイクロ(μ)は100万分の1なので、1マイクロメートルは、髪の毛の太さのさらに千分の1程度になります。実際にマイクロプラスチックは、マイクロよりさらに小さい、nm(ナノメートル)単位(10億分の1m)のサイズも存在しています。これらは当然、目視できず、電子顕微鏡などでしか確認できないサイズです。

マイクロプラスチックの種類と発生源

マイクロプラスチックはその発生源の違いから1次マイクロプラスチックと2次マイクロプラスチックと大きく2種類に分けられています。

「世界の海洋におけるプラスチック汚染」(PLoS ONE誌)によれば、少なくとも5.25兆個のプラスチック粒子(268,940トンに相当すると推計される)が海洋の表面を浮遊しながら漂っていることが報告されています。


日本近海では0.33mm~1.00mmのサイズのマイクロプラスチックが1平方キロメートルに10,000個程度、浮遊しているといわれています。そして、200mm以上のサイズのプラスチックは1平方キロメートルに100~1,000個程度、浮遊しているといわれています。これらのプラスチックごみが波や紫外線により劣化することで、小さく砕かれ、粒子経の小さなマイクロプラスチックへと変化していきます。 例えば、ペットボトル1本が劣化を繰り返すと、とんでもない量のマイクロプラスチックになります。


では、これらのマイクロプラスチックはどこからやってきたのでしょうか?


一次マイクロプラスチックは、下水処理でキャッチしきれない粒子が海に流出するのが、主な流出原因です。  図で例として示した歯磨き粉の研磨剤の場合は、歯磨きの後に洗面台から排水溝を通じて下水に流れ込みます。その後に下水処理施設へと運ばれて排水処理されますが、粒子径が非常に小さいため、一部は下水処理を通り抜けて河川・海へと流出してしまう場合があります。


他に、衣服やキッチンなどで使うウレタンスポンジやメラミンスポンジなどのカケラも原因となります。アクリルたわしの糸くずもマイクロプラスチックになります。


二次マイクロプラスチックは、陸上から海へのプラスチックごみの流出が主な原因です。具体的にはペットボトルやビニール袋などです。陸上からは年間800万tとも言われるプラスチックごみが海に流れ込み、マイクロプラスチックになります。

日本では年間1万トン以上のプラスチックゴミが海に流れています。

私達は自ら排出したマイクロプラスチックを1日にクレジットカード1枚分摂取しています。


更にマイクロプラスチックは表面にPCBs(ポリ塩化ビフェニル)などの残留性有機汚染物質(POPs)を吸着させやすいという性質があります。実際に、日本の沖合海域で採取されたマイクロプラスチックから、海水中の濃度よりも高濃度のPCBsやDDE(ジクロロジフェニルジクロロエチレン)などの有害物質が検出されたという事例も報告されています。


マイクロプラスチックを介した有害物資の生体への移行については、未だ詳細が明らかとはなっておりませんが、食物連鎖を通じて、有害物質がプランクトンから魚類、そして我々人間への蓄積する可能性も指摘されています。

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